コラム~第12回「中国の現状認識」
2022.9.9
過去20年間、国際ルールに基づく民主主義ルールにおいて、最も恩恵を享受した国は、中国だ。それと同時に、国際ルールに対して最も多くの侵害を行ってきたのも中国といえる。中国は国際ルールを活用し、正しい決断、投資をしたおかげで、GDP世界2位になり、何百万人という中国の人々が貧困から脱することができた。ただ、その過程でそのルールを侵害し、日本、アメリカの知的財産を盗み、アジア、アフリカ各国をいじめ、抑圧するような行為を繰り返している。中国は、中国の国民が恩恵を享受できた一方で、別の面ではこのシステムを壊す行為を繰り返してきており、自分の非を認めない国だ。スリランカ、パキスタン、ラオス、エチオピア、ザンビアなど巨額の債務に苦しむ国々では、中国からの巨額の負債によって押しつぶされてしまった。現在の中国は透明性と説明責任において国際的な基準で行動すべきであるが、習近平共産党では、見通しが暗い、困ったもんだ。