コラム~第68回「日本人のパスポート保有率」
2025.8.1
日本に訪れる外国人観光客が過去最多のベースで増え続けている。一方で、日本の若者の海外渡航離れが進んでいる。出国する日本人は、2019年では2008万人いたが2023年では962万人と半滅している。
また、日本人のパスポート保有率も減っている。2019年のパスポート保有率は24%であったが、2023年では17%となり、パスポートを保有している日本人は6人に1人となってしまった。
海外のパスポート保有率は、アメリカが50%以上、韓国は40%、台湾は60%といわれていることから考えると日本人のパスポート保有率は異常に少ない。ガラパコス状態である。今後外国人との共生の時代になることを踏まえると大きな問題となる。特に、日本の若者の海外渡航する機会も極端に失われており、日本を背負って立つ国際感覚をもった人材を育てることが必須であろう。
今後、日本企業の国際化が必要不可欠となる時代を迎えて、パスポートの保有率や海外渡航の減少については、日本国として政治家の責任がある。