活動報告

コラム~第52回「日税不動産鑑定士会」

2024.10.2

東京都において税理士で不動産鑑定士を兼業している先生方が会員としている日税不動産鑑定士会があり、昭和49年に創設された任意団体である。

現在、私が会長と事務局を20年位担当している。ホームぺージがあり参照して欲しい。日税不動産鑑定士会 (nichizei-kantei.com)

その会では、昭和53年以降3年毎に「継続地代の実態調べ」を刊行している。その内容としては、税理士業で収集したお客様の借地権に係る地代事例を住宅地、商業地ごとに統計分析し、さらに、3年毎の地代の推移、公租公課の倍率、推計時価(路線価を0.80で割り戻した更地価格)に対する継続地代の割合(当会では、「平均的利子率」として発表している。)継続地代とは、新規地代ではなく、借地契約が継続している地代であり、更新されて地代が増減されている地代である。

このデータは、地代の裁判でも利用されており、国税不服審判所の裁決事例、簡易裁判所の借地非訟事件の調停でも利用されている規範性のある貴重な資料である。

今年、令和6年にも作業をしており、令和6年12月に発行予定である。

この本では、東京都23区内ではあるが、毎回1000以上の地代事例をもとに集計分析して発表しているので、地代の値上げ、値下げの交渉にも利用されており、現在の地代が高いか低いかの判断資料にも活用でき、弁護士先生、税理士先生にも利用されている実績がある。

是非とも活用していただきたい。


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