コラム~第51回「法然」
2024.9.19
最近、日本人の仏教について興味があり研究している。
日本の仏教は飛鳥時代の聖徳太子が日本に仏教信仰を広めた。その後、聖武天皇が唐から鑑真和上を招待しその基礎がつくられた。
現在では、主なものとして、和宗(聖徳太子)、律宗(鑑真)、天台宗(最澄比叡山)、真言宗(空海高野山)、融通念佛宗(良忍)、浄土宗(法然)、浄土真宗(親鸞)、時宗(一遍上人)、臨済宗(栄西)、曹洞宗(道元永平寺)、黄檗宗(隠元)、日蓮宗(日蓮)がある
いずれも、平安時代前後に開祖さている。平安時代末期には、天災飢饉、疫病、部族争い等が日本全国で広まり、国民が肉体的精神的に疲弊した時代であったので、心の平安を求められた時代でもあった。
令和6月に東京国立博物館に「法然と極楽浄土」を見に行ってきた。
法然は、平安末期に「南無阿弥陀仏と念仏することで人は必ず極楽浄土へ導きられる」との精神で浄土宗を開き、全国に浸透していた経緯がある。
東洋国立博物館では、国宝級の法然の書物、仏像を見て、偉大な人だなと感心した。
法然は、幼少のころ父親が地元の対立している部族に殺害されたが、父の遺言により復讐を諦め、出家して仏門に入った。その後比叡山に行き修行を積み京都で浄土宗の教えを普及した上人である。