活動報告

コラム~第15回「中国人のマンション投資」

2022.11.2

最近の中国では、高級マンション価格の高騰と中国共産党による不動産投機マネーの規制強化で大手不動産会社の経営危機が問題視されている。

中国北京の高級マンションの平均価格は、㎡あたり70万円、1部屋120㎡で8400万円から1億円といわれている。北京の上場会社の平均年収は、700万円前後といわれていることから、北京のマンション価格は、年収の12倍以上となる。北京や韓国の上位のサラリーマンの給与は日本のサラリーマンより高額となっており、高級マンションも日本より高い。

日本では、平成元年頃の不動産バブル時代においては、中古マンション価格は上場会社の平均給料の20倍以上となるケースがみられた。20倍以上となっても、マンションの値上がり益を期待し、買った値段以上で売れるとの不動産神話を信じてその水準になっていた訳である。中国では、1億円以上のマンションは、投機目的に購入されている。 ある中国人の富裕者層にマンション投機について聞いてみたことがある。彼の考え方は、不動産投資のポイントは主要都市の「ど真ん中」の不動産を購入することが肝要であるといっていた。さすが、金持ちの考え方は違うのもだと感心したことがある。


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