活動報告

コラム~第13回「中国人の不動産購入」

2022.10.5

最近の円安により、外国人の不動産投資が再び活発になってきた。中国人についても日本の不動産投資が活発になってきているという。ただし、中国人においては、外貨管理が厳しくなってきており、中国人の富裕者層の日本等の海外に資金を送金することは困難となっている。一応、個人一人年間5万ドル(日本円で500万円程度)の送金が認められている。ハンドキャリー(現金で国外に持ち込む)で持ってこようとしても、中国出国時チェックを受け容易に現金を持ち出せない。しかし、他人名義等を駆使して中国人は送金しているようだ。

ところで、中国人は日本での不動産投資は別の意図もあるようだ。すなわち、就労ビザの確保が目的であることが多い。日本で会社を作り、その会社が不動産を購入することでビザを取ることができる。通称、投資ビザというもので、正確には、「投資経営」ビザといわれている。このビザをとれば、日本にいつでも入国ができ、ビジネスができるとこととなっている。また、日本に10年以上いると永住ビザも取れ、日本で堂々と永住することができ、いつでも、中国から逃げることができるというわけである。

さらに、最近では、高度専門職ビザがあり、中国の大学を卒業し、日本の会社で年収3000万以上の給料をもらっていれば、特別に2年で永住ビザが取得でき、家族も日本に呼べることとなっており、日本で会社を作り、給料を3000万円以上取っている中国人も見かけるようになった。中国人は世界一で相当なやり手である。


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