活動報告

コラム~第10回「選挙の投票率」

2022.8.23

令和4年7月10日に参議院総選挙が実施された。その選挙の投票率は、52.05%となった。令和3年の衆議院総選挙は55.93%であり、それより下回っている。

その年代別にみると60歳では60%を超えたが、20歳代~40歳代が30%前後であるといわれている。それだけ日本人は政治に興味はなく選挙投票権を蔑ろにしている。海外の動向はどうであろうか。中国では、共産党一党独裁でありトップの選挙態勢はない。それだけ国家の意思統一は図られ政策は早いが民主的な運営は不可能であり、方向性を間違えれば、とんでもない方向へ進み始める。現在の中国にその傾向がみられ戦前の日本にならないように祈りたいものだ。ところで、世界の国別投票率はベトナムが1位となっている。ベトナム等の社会主義国は投票率が100%近い。ただし、投票が義務化されているので、その投票率の是非は先進諸国と比べものにはならない。先進国では、アメリカは約56%と日本と同じくらいであり、ドイツは約76%、イギリスは約67%となっている。隣の韓国も約66%と日本より10%は高い。日本の選挙の投票率が低いのは、若者層を中心として「誰がなっても自分たちの生活が変わらない」とか「政治に興味がない」との考え方が多く、世界の中の日本という国家意識がないことに原因であろう。 私は、アジアを中心として旅行したが、中国をはじめアジア諸国に行けば、日本人としてのアイデンティティが必要となり、日本人は海外に行って世界を実感することが大事である。


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