コラム~第67回「中国人の留学生」
2025.7.7
最近、「ニッポン華僑」の存在感が高まっているという。特に、在留中国人が100万人に迫っているという。
これは、トランプ大統領のアメリカの中国人留学生の締め出し、中国とアメリカの貿易摩擦の影響から、中流中国人が日本に脱出している傾向が強くなったことにある。
さらに、各大学で外国人の入学枠が増えており、外国人の留学生が入学しやすくなっており、東京大学、京都大学等で大学入試試験を経て、大学に入学する中国人も増えてきている。
私に事務所でも、中国人の国立大学に入学する予備校を経営している中国人がおり、毎年東京大学、京都大学等の国立大学に入学している中国人が増加してきた。レベルは日本人と同程度であり、中国語、英語を選択して入学することが多い。
また、東京芸術大学、武蔵野美術大学等の美術系の大学に入学する中国人も見られる。
この理由としては、日本の永住権取得を目的として、将来、帰化や会社経営ビザを取ることも考えているようだ。特に大学を出て「高度外国人材」としての要件をクリアーすれば、親を入国させることもでき(通常ビザでは、親を入国することはできない)、また、中国人の家政婦を雇うこともできるビザであり、中国人の富裕層にとっては、非常に便利なビザとなっている。
さらに、中国人の子供を文京区の有名小学校に入行させ、将来、日本を拠点として活躍してもらうという遠大な計画も考えているという。
いやはや中国人はアグレッシブな人種であり、のんびりしているガラパコス的日本人は取り残されるのではないかと危惧している昨今である。